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LGBTって何の略?自分がLGBTかもしれないと感じたあなたへ

こんにちは。

こんばんは。

おはよう、そしておやすみなさい。


ノーサイレンス運営の一三千です。


突然ですが、差別というのは無知・無関心の証明、という説があります。

これはハンセン病をテーマにしたドキュメンタリー映画の監督の言葉にもありますし、1998年に千葉で行われた部落問題の研究にもあります。

気になる方は調べてみてください。


なんでこのような話から始めたのかといいますと、先日とてつもない差別発言が政治家の口から飛び出したからです。


この発言によって、傷ついたLGBTと、そうでもしれないと考えている人たちは、数知れません。

私はとても悲しく思います。

同時に、腹立たしく感じています。

くだんの政治家がLGBTを少しでも理解していたり、または理解するつもりがある人たちならば、このような発言はしなかったでしょうから。

このような社会への怒りも、ノーサイレンスは引き受けて参りたいと思います。


しかし、私は無知であることは罪ではないと考えます。

人は無知でも、その無知を自覚し、そこから学ぶことができればそれでいいのです。

このページを訪れたあなたが、LGBTについてまったく知らないとしても、それは咎められるべきことではありません。

これから知っていき、理解を深めて行けばよいのです。


では、LGBTって誰のことなのでしょうか?

どんな人がLGBTに該当するのでしょうか?


ここでは、LGBTの正式名称から、現在の使われ方まで、解説していきたいと思います。


 

1. LGBTって何の略?

昨今よく聞くLGBT。

差別反対運動が至るところで繰り広げられていますし、制服に選択肢をもたらした署名活動もありましたね。

けれど、当事者でない方には、まだまだ縁の遠いキーワードでもあります。


なぜなら、LGBTの正式名称を知らない人も、とてもたくさんいらっしゃるからです。

「ばっちり知ってる!」というあなたは、この記事はおさらいとして見ていきましょう。

「全く知らない!」というあなたは、この機会にぜひ知っておきましょう。


1-1. LGBTの正式名称


LGBTはとあるキーワードの頭文字を組み合わせたものです。

一つ一つを暗記している必要はありませんが、ただ「これらは頭文字なんだ」ということだけ、もう一度調べたくなったときの引き出しとして覚えておきましょう。


それでは、LGBTそれぞれが何の頭文字なのか、解説していきたいと思います。


L……レズビアン(Lesbian)

G……ゲイ(Gay)

B……バイセクシャル(Bisexual)

T……トランスジェンダー(Transgender)


どうでしょう?

どれも、聞いたことが在る方も多いのではないでしょうか?

それぞれがどんなセクシャリティなのか、それを説明するのは別の記事に委ねたいと思いますが、LGBTが表すセクシャリティには共通点があります。


それは、現時点ではマイノリティ(少数派)であると理解されていること。


実際問題、人類の何割がヘテロセクシュアル(異性愛者)であるのか、数値を測定することは困難です。

今の社会構造の中では、たとえ自信がホモセクシュアル(同性愛者)であったとしても、公言することが難しい状況ですから、少数派だと理解されるのは当然のことです。


でも、キリンは7割がバイセクシュアルだと言われています。

ペンギンなどの鳥類にも、同性愛行動が見られています。

人間だって、本当に少数派なのかは、まだまだ研究の余地があるはずです。


1-2. LGBTの使われ方

LGBTは「レズビアン」「ゲイ」「バイセクシュアル」「トランスジェンダー」の頭文字をまとめたものだということが、ご理解いただけたと思います。

そして、これらのセクシャリティの共通点が、セクシュアル・マイノリティーであることもお伝えしました。


ここから少し話がややこしくなってくるのですが、「LGBT」と一口に言っても、口にする人によって微妙に意味が異なってくることがあります。


たとえば、便宜上「LGBT」を「セクシュアル・マイノリティ」と同義としてお話されている企業も見受けられます。

「レズビアン」「ゲイ」「バイセクシュアル」「トランスジェンダー」という、それぞれの意味以上のニュアンスをここに含めているのですね。


しかしながら、セクシュアル・マイノリティは、直訳すると「性的少数派」。

つまり、「レズビアン」「ゲイ」「バイセクシュアル」「トランスジェンダー」以外にも、少数派なセクシュアリティを表現するのに用いられます。

当企画でも、LGBT以外のセクシュアリティの表現ができるように、「セクマイWebアンソロジー」と銘打っております。


つまり、LGBTと言っても、口にした人にとって、含まれる範囲が違う可能性があるということです。

あなたはどの意味を込めて「LGBT」というキーワードを使いますか?

それも、あなた次第になるかもしれません。



2. セクシュアリティを構成する4要因

ここまで当たり前のように「セクシュアリティ」という言葉を使ってきましたね。

では、ここで質問です。

「セクシュアリティ」って何なのでしょうか?


辞書の言葉を借りると、以下のようになります。


性的特質。性的興味。性を意識させることや、もの。 webio「セクシュアリティー

漠然としてよくわからないですよね。

要するに、「性」のことです。


私達は何気なく性別とか、性差とか言う表現で「性」という言葉を使いますが、それらには実は4つの側面があると言われております。

この解説に関しては賛成と反対が真っ二つに分かれるところではありますので、あまり推奨しているわけではないのですが、本稿は初めてセクシュアリティについて勉強する方もいると思いますので、補足的に紹介しておきます。


①身体の性

私達は生まれた瞬間に、医師によって性別を割り振られます。

このときの性別が、身体の性と呼ばれるものです。


染色体の状況や、外性器、内性器の特徴などから、医師による判断がアバウトなことも多くあります。

また、このときに割り振られる性すら「ジェンダー(性役割)である」とする見方もあります。

そのため、この考え方はあくまでセクシャリティを知るためのステップとして理解しておいていただけますと幸いです。


②心の性(性自認)

2つ目の性は、心の性です。

心の性は「自分の性別をどのように理解しているか」という、アイデンティティの一種です。

例えば、「自分の性自認は男だ」と思っている人の心の性は男性です。

「自分の性自認は女だ」と思っている人の心の性は女性ですし、「どちらでもない」と自認している人の性はどちらでもありません。


心の性は身体の性と一致することもありますが、一致しないケースもあります。

トランスジェンダーや、Xジェンダーなどがそうです。

私は、1つ目に挙げた身体の性よりも、心の性が大切だと理解しているタイプです。


③好きになる性(性指向)

3つ目が、好きになる性です。

あなたの恋愛対象はどんな人ですか?

もしあなたがヘテロセクシュアル(異性愛者)なら異性を好きになるでしょうし、ホモセクシュアル(同性愛者)なら同性を好きになるでしょう。


このとき、好意を抱く対象が向くことを「性指向」と言います。


ちなみに私は、男でも、女でも、どちらでもなくても、どちらでもあっても、性別がないと感じている人も好きになります。

(性欲の対象にはなりませんが)


④性表現

最後の4つ目が性表現。

言葉遣いや身振り、服装など、どのような性別を表現するのかがこの項目になります。

この項目が分かりづらい人はたくさんいると思いますので、私の例を盛り込んでみたいと思います。


私は別に男ではありませんが、いわゆる男性的な服装を好みます。

一人称は「僕」と「私」を併用しております。

つまり、性表現が「男性」に近いんですね。

けれど、性自認は「男性」ではありませんし、「女性」だけを好きになるわけでもありません。

少し、イメージがつかめてきましたか?


これらを総括して、はじめてセクシュアリティがわかる

セクシュアリティを構成する4つの性について、話してきました。

このように、セクシュアリティは多角的なものです。

見た目が「男性」に見える人が「男性」を好きになったとしても、それはゲイと呼べるかどうかわからないということです。

「男性」的な服装の女性が「男性」を好きになることもありえます。


混乱してきたかもしれないので、ReBitさんの資料を添付しておきます。

わかりやすい図になっているので、こちらをご参照ください。


3. まとめ

この記事の内容を、ざっくり3つにまとめると以下の通りです。

  • LGBTは「レズビアン」「ゲイ」「バイセクシュアル」「トランスジェンダー」を略した言葉

  • セクシュアリティは様々な側面があり、恋愛対象だけで決められるものではない

  • 自分がLGBTかもしれないと感じたら、それを決めるのは他人ではなくあなた自身

以上です。


私はここ三年前まで、自分がシスジェンダー・ヘテロセクシュアルではないとは考えたことのない人生を送ってきました。

息苦しく、生き苦しかったです。

そんな中で、アジェンダーやノンバイナリー・パンロマンティック・アセクシャルといったラベリングは、私を救ってくれました。

中には、ラベリングそのものが窮屈に感じる人もいますが、私はたしかに、救われたのです。


だから、もしあなたが「自分はLGBTかもしれない」と感じているのだとしたら、あなたが一人ではないことを伝えたいと思います。


あなたは確かにLGBTかもしれない。

LGBT以外のセクシュアリティかもしれない。

それを決めるのは他の誰でもない、あなたなのです。


そしてあなたがLGBTや、その他のセクシュアリティを名乗るとき、私達はあなたを応援する存在でありたいと願っています。

当事者として、アライとして、あなたに寄り添える企画として、私達は筆を執ります。


乱文失礼いたしました。

ご覧いただきありがとうございます。

一三千でした。

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